きたのえいが [音楽・映画・本]
北朝鮮の映画がカンヌ進出だそうですね。
もしかすると良い映画なのかもしれない、と思ったりするわけです。
ボクはかつて、中国に対してあまり良いイメージを持っていなかったのですが、はじめて中国を訪れたときに機内で見た映画(タイトル失念)を見ていたく感動して、それ以来中国に興味もったという経緯を持っています。
つまり、1本の映画がボクの中国に対するイメージをひっくり返してしまったわけです。
それ以来、何かと中国映画にも興味があったりしますが、中国では予算が限られているせいか、様々な部分がとても良く考えられていて「何の変哲もない」テーマでも見せ方でこうもかわるのか、と思ったりするのです。
思うに、その映像を見て人々が感じる「印象」を大切にしているというか、見る人に考える余地を与える構成というか、長い脚本をむりやり2時間に押し込んだような「息つく暇もない」映画とは対極にあるわけです。それはむかし「フランス映画はオチがなくてダラダラしている」と言われたように国民性なのかも知れませんね。
さて北朝鮮の映画ですが、ジョンイルが脚本と制作に関わった、とあります。
これがクセモノで、ざっとストーリーを読む限りでは国民に対して「苦しいのは自分だけじゃないんだよ」と洗脳するかのような映画とも言えます。
配給会社のコメントのとおり「単なるプロパガンダ映画ではない」のか、
「【単なる】プロパガンダ映画ではない」プロパガンダ映画なのかが気になるところです。
ジョンイルの手腕がいかなるものかボクには知る由もありませんが、ジョンイルは無類の映画好きとしても知られ、権力にモノを言わせて映画三昧の日々を送っているのではないかと思ったりするわけです。
当然ながら「知識がある」ことと「映画をつくる」ことは別ですね。
てっきり「北野(監督の)映画」の話かと思いましたら、金ちゃんの映画でしたか☆
思わず失笑しちゃうような‘鬼畜米日’映画じゃないことを期待します。
by たじぱん (2007-05-29 09:05)
>たじぱんさん
カンヌに強いこともあって、少しだけ「北野」をかけてみました。
鬼畜米日・・久しぶりに読んだことばです(笑
現代において、そんな内容の映画を出品したら、世界の笑いものになるでしょうね。まあ、あり得ないはなしでは無いか・・。
by kert (2007-05-29 12:40)